親の因果が子に報う(読み)おやのいんががこにむくう

ことわざを知る辞典 「親の因果が子に報う」の解説

親の因果が子に報う

親が行った悪行が、罪もない子供に悪い結果としてあらわれる。

[使用例] ちゃんとした良市民の生活をしていたなら、こんな不幸も起こらずにすんだのかもしれない。親の因果が子に報い、というやつだ[太宰治薄明|1946]

[解説] 不幸な出来事や悪い結果が生じたときに、その原因が当の本人に見当たらない場合、親がそれまでにした悪事の巡り合わせによるとしています。「因果」は、原因と結果の意。仏教で、過去に行った善悪行為現世の結果として表れるとした「因果応報」の思想によるもの。「親の因果が子に報い」などと、見世物小屋の呼び込みでも用いられました。

[類句] 親の罰は子に当たる

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