親指太郎(読み)おやゆびたろう

精選版 日本国語大辞典 「親指太郎」の意味・読み・例文・類語

おやゆび‐たろう‥タラウ【親指太郎】

  1. 指先ほどの小さな子供が、さまざまな苦難を克服する昔話。また、その話の主人公の名。一寸法師系の話であるが、主としてヨーロッパアジアに広く分布し、グリム童話では「親指トム」、「親指小僧」などの名で知られている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「親指太郎」の解説

親指太郎 おやゆびたろう

昔話の主人公。
子のない老夫婦が神にいのり,願いがかなってさずかった小さい子。豆太郎,ちび太郎,一寸法師,一寸小太郎などの名をもつ。どの話もさまざまな冒険をへて両親もとにかえり,幸福をもたらす。

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世界大百科事典(旧版)内の親指太郎の言及

【一寸法師】より

…異常に小さな姿でこの世に出現した主人公の活躍を語った昔話群の総称。御伽草子に収められていた物語が〈一寸法師〉と名づけられていたため,この種の昔話を〈一寸法師〉と呼ぶことが広く定着しているが,民間伝承の段階では,主人公を一寸法師と呼ぶほか,豆助,豆一,五分次郎,親指太郎など主として小さいことを示すようなさまざまな名前で呼んでいる。また,民俗学では,神話や伝説,昔話などに登場する,背丈の低い神や人物を〈小さ子〉と総称している。…

※「親指太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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