角竜(読み)つのりゅう

改訂新版 世界大百科事典 「角竜」の意味・わかりやすい解説

角竜 (つのりゅう)

爬虫綱鳥盤目の1亜目Ceratopsia。すなわち角を備えた恐竜一群の意。恐竜の進化史からみると最後の時期に出現した。北アメリカあるいはアジアの白亜紀後期の代表的な恐竜である。頭部に角が生じることで防御形態を確立した。祖型はモンゴルで発見された体長2mほどの植食性二脚歩行のプシッタコサウルスPsittacosaurusと考えられている。オウムのようなくちばしをしており,頭部に角竜様の特徴がわずかにみられる。真の祖先はモンゴルから産出したプロトケラトプスである。体長は成体で約1.5m,四足歩行性で口はオウムのような強いくちばし状となる。頭骨後縁はえり状に拡大した。縁辺部は単純なものからスチラコサウルスStyracosaurusのように複雑になった。また,各種属のものはそれぞれに年齢とともに段階的に変化がみられる。角はプロトケラトプスではほとんど発達せず,モノクロニウスMonocloniusでは鼻の上に1本,トリケラトプスなどでは鼻の上の角が小さく,目の上の左右2個の角が大きくなる。角の表面にはケラチン質の鞘(さや)があったらしく凸凹がある。頭骨の異様な発達は,下顎と関連する強い側頭筋や頭部の運動にかかわる頸筋群が付着していたことのほかに,外敵に対する保護の働きが大きいと考えられる。体の大きさはトリケラトプス類の体長10m前後,推定体重約8tが最大級である。アジアと北アメリカに分布するが,進化系統からみるとモンゴルなどアジアに出現したものが北アメリカに渡ってより発展したことになる。
恐竜
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