角隠(読み)つのかくし

精選版 日本国語大辞典 「角隠」の意味・読み・例文・類語

つの‐かくし【角隠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一向宗信者の用いた被物(かぶりもの)角帽子
    1. [初出の実例]「一向宗門の婦人角かくしとかいふて綿ぼうしに似たるものを寺参りには必被る事是綿ぼうしの遺風なるべし」(出典:随筆・塵塚談(1814)下)
  3. 婚礼の際、新婦が用いる被物。揚帽子(あげぼうし)変形という。角帽子。
    1. [初出の実例]「絹で縫う綿帽子だの角隠しだのは近頃のものでよ」(出典:鬼怒川(1975)〈有吉佐和子〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android