角隠(読み)つのかくし

精選版 日本国語大辞典 「角隠」の意味・読み・例文・類語

つの‐かくし【角隠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一向宗信者の用いた被物(かぶりもの)角帽子
    1. [初出の実例]「一向宗門の婦人角かくしとかいふて綿ぼうしに似たるものを寺参りには必被る事是綿ぼうしの遺風なるべし」(出典:随筆・塵塚談(1814)下)
  3. 婚礼の際、新婦が用いる被物。揚帽子(あげぼうし)変形という。角帽子。
    1. [初出の実例]「絹で縫う綿帽子だの角隠しだのは近頃のものでよ」(出典:鬼怒川(1975)〈有吉佐和子〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む