解死人・下死人・下手人(読み)げしにん

精選版 日本国語大辞典 「解死人・下死人・下手人」の意味・読み・例文・類語

げし‐にん【解死人・下死人・下手人】

〘名〙
太平記(14C後)二七「累代家人に囲まれて、下手人(ゲシニン)乞はれ、出す例やある」
② 本当の犯人身代りとして被害者側に引き渡される人。犯人と同一集団のものがえらばれ、ふつう、命は助けられる習慣が存在した。
菅浦文書‐寛正二年(1461)一一月三日・近江菅浦庄申状「色々依口入、煙をあけ、けし人には道清入道」
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二「其団七めをげしにん。品によって汝等親子共窂へぶち込み。縛首の相伴さする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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