言い囃す(読み)イイハヤス

デジタル大辞泉 「言い囃す」の意味・読み・例文・類語

いい‐はや・す〔いひ‐〕【言い×囃す】

[動サ五(四)]
しきりにうわさする。失敗をあれこれ言ったり、ちゃかして言ったりする。「二人の仲を―・す」
褒めて言う。
「ただ―・す様に、いみじき御心をいふ」〈落窪・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言い囃す」の意味・読み・例文・類語

いい‐はや・すいひ‥【言囃】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ほめて言いふらす。ほめたてる。おだてあげる。
    1. [初出の実例]「ただいひはやす様に、いみじき御心をいふ」(出典:落窪物語(10C後)三)
  3. 盛んに言う。評判する。言いふらす。
    1. [初出の実例]「王公貴人にもたやすくまみえざる賢人なりといひはやしけれは」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)四)
    2. 「山家で言ひはやす幽霊の伝説」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉四)
  4. 他人欠点や失敗など言いたててからかう。

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