智恵鑑(読み)ちえかがみ

世界大百科事典 第2版の解説

仮名草子。辻原元甫作。1660年(万治3)刊。10巻。各巻ごとに,上智・明智・察智など10の智恵を挙げ,総数200の例話を並べたものであるが,殷の高宗をはじめすべて中国の例話である。大半は馮夢竜(ふうぼうりゆう)の《智囊(ちのう)》によっている。仮名草子に流行した啓蒙教訓書の一つであるが,この書は広く読まれ,西鶴や近松に影響を与えたばかりでなく,《当世智恵鑑》《本朝智恵鑑》のような追随作を生んだ。【野田 寿雄】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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