言ひ触る(読み)イイフル

デジタル大辞泉 「言ひ触る」の意味・読み・例文・類語

いい‐ふ・る〔いひ‐〕【言ひ触る】

[動ラ下二]
言葉をかける。相談する。
「いかにと―・れ給ふべき人もなし」〈夕顔
言い触らす。言い広める。
清十郎とりて逃げしと―・れて」〈浮・五人女・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言ひ触る」の意味・読み・例文・類語

いい‐ふ・るいひ‥【言触】

  1. 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. ことばをかける。話しかける。相談する。また、言い寄る。
    1. [初出の実例]「ものいひふれむ人もなかりければ、よろづのことばをひとりごちけれど」(出典:平中物語(965頃)二二)
    2. 「かかるついでにものいひふれんとおもほすに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
  3. いいふらす(言触)
    1. [初出の実例]「漢の天子の御意ぢゃと云ふれたぞ」(出典:玉塵抄(1563)三三)

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