言触らす(読み)イイフラス

デジタル大辞泉 「言触らす」の意味・読み・例文・類語

いい‐ふら・す〔いひ‐〕【言(い)触らす】

[動サ五(四)]触れ回って広く世間に知らせる。吹聴ふいちょうする。言い広める。「根も葉もないうわさを―・す」
[類語]言い散らす触れ回る触れ歩く提灯を持つ触れ込む触れ込み吹聴

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言触らす」の意味・読み・例文・類語

いい‐ふら・すいひ‥【言触】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 世間に広く知れるように言う。吹聴(ふいちょう)する。人々の間に言い広める。いいふる。うわさを流す。
    1. [初出の実例]「男も女も人にもかたりつたへ、世にいひふらすばかりのもの思はざらんは」(出典:無名草子(1198‐1202頃)宮の宣旨)
    2. 「今の世の賢女といひふらしぬ」(出典:浮世草子・風流軍配団(1736)二)

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