言兼(読み)いいかねる

精選版 日本国語大辞典 「言兼」の意味・読み・例文・類語

いい‐か・ねる いひ‥【言兼】

〘他ナ下一〙 いひか・ぬ 〘他ナ下二〙 適当な言葉が見つからなかったり相手に気がねしたりして、言いたくても言えない。言うのをためらう。打消の助動詞「ず」「ない」を伴って、「言う可能性が大きい」「言いそうである」の意に用いる。→かねる
風雅(1346‐49頃)恋二・一一一八「さても又いつぞとだにもいひかねてむせぶ涙におき別ぬる〈永福門院〉」
浮世草子日本永代蔵(1688)六「人中にて長口上もいひかねず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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