言直す(読み)イイナオス

デジタル大辞泉 「言直す」の意味・読み・例文・類語

いい‐なお・す〔いひなほす〕【言(い)直す】

[動サ五(四)]
同じことをもう一度言う。「大声ではっきりと―・す」
訂正してもう一度言う。言い改める。「まちがいに気付いてすぐに―・す」
言葉をかえてもう一度言う。「易しい表現で―・す」
[類語]言い換える換言

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精選版 日本国語大辞典 「言直す」の意味・読み・例文・類語

いい‐なお・すいひなほす【言直】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 前に言ったことを取り消して言い改める。とりつくろって言う。改めてもう一度言う。言いかえる。
    1. [初出の実例]「源少納言、新中納言などいひなほし給ひし顔」(出典:春曙抄本枕(10C終)八三)
  3. 言葉で説得して、誤りを正したり、事態を良い方向へ向かわせたりする。
    1. [初出の実例]「今政に従ふ人は、何と云とも成べからず。其をよく云なをして治ことはあやうしと云」(出典:応永本論語抄(1420)微子第一八)

こと【言】 直(なお)

  1. ことば(の力)によって悪いことを良い方に変える。
    1. [初出の実例]「神等のいすろこひ荒れびますを、言直志(ことなほシ)(やは)しまして」(出典延喜式(927)祝詞)

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