計算言語学(読み)けいさんげんごがく(その他表記)computational linguistics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「計算言語学」の意味・わかりやすい解説

計算言語学
けいさんげんごがく
computational linguistics

人間の言語処理の過程を,計算論的な手法によってモデル化して研究しようという分野コンピュータで言語を扱う自然言語処理を支える学問である。言語の統語構造に注目していたノーム・チョムスキーの生成文法理論が一つのきっかけとなったが,計算言語学では人間の言語処理全般に関連する広い分野を研究対象としている。これらの中には,機械翻訳,情報検索,機械と人間のインターフェースを含むヒューマンインターフェース,さらには,人間の言語理解など言語活動のモデル化,知識表現などがある。当然のことながら,言語理論 (言語学) ,計算機科学,情報科学と密接な関連があり,分野として重複する部分も多い。

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