訊杖(読み)じんじょう

精選版 日本国語大辞典 「訊杖」の意味・読み・例文・類語

じん‐じょう‥ヂャウ【訊杖】

  1. 〘 名詞 〙 昔、囚人を拷問する際に、その背・臀(しり)などをたたくのに用いた杖。〔和漢三才図会(1712)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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世界大百科事典(旧版)内の訊杖の言及

【刑具】より

…枷(か)は乾木製または鉄製の首かせ,杻(ちゆう)は古くは桎梏(しつこく)ともいう手かせ,足かせで,重さに等級がつけられていた。尋問のためには訊杖(または訊囚杖,清代には竹板)という一定規格の杖があり,また夾棍(きようこん),指(さつし)(または子)という3本の棒とそれに通した縄より成り,脚,腕,指を挟んで責める道具があった。木製で新しいものや湿ったものはよりはげしい苦痛を与えることがあり,また獄吏の執行しだいでは死に至らしめることも可能であった。…

【拷問】より

…【塙 浩】
[日本]
 日本では中国法を継受した律令によって拷問の制度が整えられた。訊杖(じんじよう)という拷問具を用い,背と尻とを打つ。その回数制限や対象者の年齢制限など,当時にあって規定は抑制的なものである。…

※「訊杖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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