記録管(読み)きろくかん(英語表記)printing tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記録管」の意味・わかりやすい解説

記録管
きろくかん
printing tube

ブラウン管一種。特殊な構造をしたブラウン管面を電子線で走査することにより,文字,図形などの情報をブラウン管面に接して置いた記録紙などに直接永久記録する電子管。ケイ光体を塗布した光学繊維をブラウン管面に用いたものは光ファイバ管と呼ばれ,電子線照射で生じたケイ光が感光性記録紙を感光させて記録する。ブラウン管面に互いに絶縁した多数の導電ピンを埋込んだもの,あるいは非常に薄い金属膜を貼ったものは静電記録管と呼ばれ,前者では電子ビーム走査により生じた電荷が導電ピンによって外側へ導かれ,後者では直接,膜を透過して電子が外へ出て,いずれも静電記録紙に潜像を描いて記録する。光ファイバ管は静電記録管に比べて高価であるが,高解像度が得られる。いずれも高速に連続して明瞭度の高い記録が得られ,主としてファクシミリの受信記録に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「記録管」の意味・わかりやすい解説

記録管【きろくかん】

蓄積管

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android