出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
写真などの記録材料中に,光,そのほかの信号エネルギーとの相互作用によって生じた,現像可能な不可視像.銀塩写真では,ハロゲン化銀粒子に形成された銀原子クラスター(潜像中心)よりなる.潜像中心の最小サイズは化学増感法によって異なるが,銀原子3~5個である.潜像中心には1個のハロゲン化銀粒子に1個あればよく,複数個あると潜像形成が非効率になる.潜像中心は深い電子捕獲準位をもっており,現像主薬による還元反応の速度を大きくして触媒的役割を果たす.電子写真では,潜像は表面に静電気の形で存在する(静電潜像)か,内部の電荷束縛状態または分極状態として存在する.これらは周囲に及ぼす電場を利用して現像する.このように現像では,一般に,人力信号以外のエネルギーによって潜像が増幅されて高い感度が実現される.[別用語参照]写真感光理論
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
→感光
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…この銀原子が4個以上集まると,写真フィルムを現像することによって画像をつくることが可能になる。このような臭化銀結晶中に光の作用によって生成した微量の銀原子の集団を潜像latent imageという。カメラで写真を撮影するとフィルムには潜像ができているのである。…
…撮影し,露光したフィルムや焼付け露光を終わった印画紙はそのままではまだ目に見える画像を作っていない。この状態ではフィルムや印画紙に潜像ができているので,潜像を化学的に還元する作用をもった現像液で処理することによって目に見える画像が現れる。この処理が現像である。…
※「潜像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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