訳を立てる(読み)ワケヲタテル

デジタル大辞泉 「訳を立てる」の意味・読み・例文・類語

わけ・てる

物事筋道を明らかにする。話をつける。また、支払い勘定をする。
情を通じる。男女の交わりをする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「訳を立てる」の意味・読み・例文・類語

わけ【訳】 を 立(た)てる

  1. 筋道を立てる。事を処理する。問題を解決する。
    1. [初出の実例]「錦の前と此清姫、何方が女房に成か成ぬかたった今訳立(ワケタ)てる」(出典浄瑠璃道成寺現在蛇鱗(1742)四)
  2. 情交する。情を通じる。
    1. [初出の実例]「文取かはす事もなく、一度も分を立(タテ)たる事もなし」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)二)
  3. 金払いをきちんとする。支払いをすませる。
    1. [初出の実例]「銀(かね)の事申せど分(ワケ)も立ず道切てこざりければ」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三)
  4. 遊里で、他から非難がないように粋に事を処理する。〔評判記色道大鏡(1678)〕

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