詠出(読み)エイシュツ

デジタル大辞泉 「詠出」の意味・読み・例文・類語

えい‐しゅつ【詠出】

[名](スル)詩歌を作り出すこと。詩歌の形で思想感慨を表現すること。また、その詩歌。
一編の詩現われて当時火の如かりし自由の理想を―し」〈独歩・独歩吟・序〉

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精選版 日本国語大辞典 「詠出」の意味・読み・例文・類語

えい‐しゅつ【詠出】

〘名〙 詩や歌を作り出すこと。詩や歌の形で思想、感情などを表現すること。またその詩や歌。
抒情詩(1897)独歩吟〈国木田独歩〉序「一編の詩現はれて当時火の如かりし自由の理想を詠出し」

ながめ‐いだ・す【詠出】

〘他サ四〙 歌をよんで口に出していう。ながめいず。
弁内侍(1278頃)寛元四年一一月二二日「さしものことのまぎれに、ながめいだしたらむ心づきなさと、をかしくて、心にはかくぞおぼえし」

よみ‐いだ・す【詠出】

〘他サ四〙 歌などを作りだす。詠(えい)ずる。よみいず。
※枕(10C終)九九「みな人々よみいだして、よしあしなどさだめらるる程に」

よみ‐い・ず ‥いづ【詠出】

〘他ダ下二〙 =よみいだす(詠出)
※枕(10C終)八七「なほかく思ひ侍りしなりとて、ながやかによみいづ」

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