誘導運動(読み)ユウドウウンドウ(その他表記)induced movement

デジタル大辞泉 「誘導運動」の意味・読み・例文・類語

ゆうどう‐うんどう〔イウダウ‐〕【誘導運動】

心理学で、運動知覚の一。月夜の空に流れる雲を見ていると、雲が止まって月が雲の動きと逆方向に動いて見える現象、また、止まっている電車に乗っているとき、隣りの電車が動くと自分のほうが動いたと感じる現象など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「誘導運動」の意味・わかりやすい解説

誘導運動
ゆうどううんどう
induced movement

周囲の他の対象運動によって,実際には静止している対象があたかも動いているように見える現象。雲間の月が動いたり,橋の上から川の流れを見ていると橋が動いているように見えたりする運動印象。大きいものよりは小さいものが,地 (背景) よりは図 (前景) のほうが動いて見える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android