読違(読み)よみちがえ

精選版 日本国語大辞典 「読違」の意味・読み・例文・類語

よみ‐ちがえ ‥ちがへ【読違】

〘名〙
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「若しあまりに早く読まんと思ふ時は、よみおとし、或は、よみちがへなど多きものなり」
② 見通しなどを誤ること。
狂風記(1971‐80)〈石川淳三五「見くびって過ぎたのは〈略〉読みちがへといふことになる」

よみ‐ちが・う ‥ちがふ【読違】

[1] 〘他ワ五(ハ四)〙 =よみちがえる(読違)
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七「をかしいじゃアないか。何か君ア読違(ヨミチガ)やアしないか」
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒よみちがえる(読違)

よみ‐ちが・える ‥ちがへる【読違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 よみちが・ふ 〘他ハ下二〙
① 読みまちがえる。読みそこなう。読みちがう。
※百丈清規抄(1462)二「字がうとふて読ちかへたを読つけて後には名目になるぞ」
予想、見通しなどを誤る。

よみ‐ちがい ‥ちがひ【読違】

〘名〙 読みまちがうこと。読みちがえ。
咄本・鹿の巻筆(1686)四「看板の読(ヨ)み違(チガ)い」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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