誰か烏の雌雄を知らん(読み)たれかからすのしゆうをしらん

精選版 日本国語大辞典 「誰か烏の雌雄を知らん」の意味・読み・例文・類語

たれ【誰】 か 烏(からす)の雌雄(しゆう)を知(し)らん

  1. ( 「詩経小雅正月」の「具曰予聖、誰知烏之雌雄」から ) 烏の雄(おす)(めす)区別を誰がつけられようか。人の心や、物事の是非、善悪などなかなか判定しにくいものであるの意。
    1. [初出の実例]「誰か烏の雌雄を知らんとやうに、貫一は冷然として嘯けり」(出典:金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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