調節池(読み)ちょうせつち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「調節池」の意味・わかりやすい解説

調節池
ちょうせつち

河道と分離して湛水池を造り,洪水時には越流堤などを通して洪水の一部 (一般には河道流下能力をこえる部分だけ) を導入して洪水の低減をはかるもの。遊水池を含めて調節池ということもある。調節池の多目的利用も進みつつあり,ゴルフ練習場やレクリエーション緑地などを兼ねるケースもふえてきた。

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世界大百科事典(旧版)内の調節池の言及

【遊水池】より

…河川のはんらん地域や自然湖沼をそのまま利用する場合と,河川付近の低湿地に人工的に設ける場合があるが,ダムなどの大がかりな施設によらずに洪水調節を行い,下流における洪水のピーク流量を減ずることができるので,治水上はきわめて有効なものである。日本では,近年土地利用上の観点から,河道に沿った遊水池を締め切ってこれに越流堤を設けることにより,洪水が遊水池内にはんらんを始める時期をずらし,かつ遊水池の容量を効果的に利用して,ピーク流量カットの効率を高めるようにしており,これをとくに調節池と呼んでいる。渡良瀬川が利根川に合流する直前にある渡良瀬遊水池が古来有名であるが,昭和40年代に越流堤や周囲堤がつくられて調節池化された。…

※「調節池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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