(読み)ジュン

デジタル大辞泉 「諄」の意味・読み・例文・類語

じゅん【諄】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ジュン(慣) [訓]ねんごろ
じっくりと教えさとす。ねんごろ。丁寧。「諄諄
[名のり]あつ・いたる・さね・しげ・とも・のぶ・まこと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「諄」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

(異体字)
23画

[字音] ジュン
[字訓] あつい・ねんごろ

[説文解字]

[字形] 形声
正字は(じゆん)に従い、声。に醇熟の意があり、醇厚・濃密なものをいう。〔説文〕三上に「げて之れを曉(さと)らしむることの孰(熟)するなり」とあり、〔詩、大雅、抑〕「爾(なんぢ)に誨(をし)ふること諄諄たり」の意。懇篤に教戒することをいう。

[訓義]
1. あつい、心があつい。
2. ねんごろ、ねんごろに教える。
3. たすける。
4. つつしむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕諄 マコト 〔立〕諄 モハラ・アツシ・ススム 〔字鏡集〕諄 タスク・マコト

[語系]
諄・tjiunは同声。諄諄はまたに作り、みな同義に用いる字である。形容の語としては、暗愚、みだれる、にぶい、くどいなどの意がある。

[熟語]
諄誨・諄諄諄切諄複
[下接語]
言諄・周諄・譫諄

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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