普及版 字通 「諏」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

[字音] シュ
[字訓] はかる・とう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は取(しゅ)。〔説文〕三上に「聚(あつま)りて謀るなり」とし、取を聚の意とする。〔左伝、襄四年〕に「事を咨(はか)るを諏と爲す」とみえ、もと神意を諮(はか)ることをいう語であろう。〔儀礼、特牲饋食(きし)礼〕に「特牲饋の禮には、日を諏(はか)らず」とあり、「日を諏る」とは、筮して日の吉凶を定めることをいう。〔儀礼〕今文のテキストには、諏を詛に作る。

[訓義]
1. はかる、神意にはかる。
2. とう、ことの是否をとう、謀をとう。
3. 詛と通じ、いのる。

[古辞書の訓]
名義抄〕諏 ハカラフ・ハカリゴト・ハカル・タハカル・アツム 〔字鏡集〕諏 ハカリゴト・ハカル・イカル・ハカラフ・タバカル・アツム・トブラフ

[語系]
諏・趣tsioは促tsiok、(速)sokと声通じ、神意のあるところを求め、急速に行動する意がある。また詛tzhiaと通じ、詛祝の意がある。

[熟語]
諏諮・諏諏日諏訪諏謀
[下接語]
嗟諏・咨諏諮諏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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