諸亭の賦(読み)しょていのくばり

精選版 日本国語大辞典 「諸亭の賦」の意味・読み・例文・類語

しょてい【諸亭】 の 賦(くばり)

  1. 鎌倉幕府の六波羅府で土地関係の訴訟を受け付け、これを審理する引付(ひきつけ)の各部局に分配した機関。鎌倉幕府の問注所所務賦(しょむくばり)に相当する。
    1. [初出の実例]「当国司兵部卿挙状事、属諸亭之賦」(出典:南禅寺文書‐徳治三年(1308)五月二日六波羅下知状(石川県史所収))
  2. 室町幕府で、訴訟を受け付け、これを審理を担当する各部局に分配した機関。上裁以外の訴訟受理の唯一窓口
    1. [初出の実例]「山門奉行佐々木治郎少輔。諸亭賦 中条兵庫頭入道」(出典:花営三代記‐応安三年(1370)八月六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android