…さまざまな〈芸能〉に携わる者。〈道々の輩〉〈道々の細工〉などと同様,〈道々〉は専門の方法,方面,技術などを意味する〈道〉の畳語で,〈諸道〉ともいわれ,〈諸職〉〈職人〉〈諸芸〉〈芸能〉などの語と密接な関係にある。 こうした〈道〉の用例は〈天文・地理之道〉〈鋳銭之道〉のように古代から見いだされるが,平安時代には和歌・管絃の道,天文,陰陽(おんみよう),明法(みようぼう),文章(もんじよう),舞人の諸道など,宮廷の世界で,主として学問,芸能に即して用いられ,《源氏物語》の〈桐壺〉にも〈みちみちの才〉のような用法が見られる。…
※「諸職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」