(読み)ヒツ

デジタル大辞泉 「謐」の意味・読み・例文・類語

ひつ【謐】[漢字項目]

[音]ヒツ(慣) [訓]しずか
ひっそりと静かなさま。静かで平隠なさま。「静謐

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 字訓 字音 熟語

普及版 字通 「謐」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ヒツ
[字訓] やすらか・つつしむ・つまびらか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ひつ)。は〔説文〕五上に「械器なり」という。必は兵刃の器の(ひつ)部の形。これを聖器とし、呪鎮とするものに(ふく)・祕(秘)・(ひ)・(ひ)・(ひ)・密などがあり、・謐もその儀礼に関する字であろう。謐は〔爾雅、釈詁〕に「靜かなり」、〔説文〕三上に「靜かに語るなり」とあり、静謐を祈ることをいう字であろう。

[訓義]
1. やすらか、やすんずる。
2. つつしむ。
3. つまびらか、くわしい。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕謐 シヅカニ・シヅカナリ・ヒラク・トトノフ 〔立〕謐 シヅカニ・ヒラク・カタラフ・トトノホル

[語系]
謐・・密mietは同声。は〔説文〕七下に「安らかなり」、密は〔爾雅、釈詁〕に「靜かなり」と訓する字。中に必(刃器の部)を呪器として祈る意、密はそれに聖火を加える形。金文字形は二弋(よく)(部の形)に従う。謐はそれに詛盟祝詞を加えた字形である。みな鉞(まさかり)を呪器とする儀礼に関する字。

[熟語]
謐爾謐如謐静・謐然・謐寧謐謐
[下接語]
安謐・夷謐・清謐・静謐・寂謐・澄謐・恬謐・内謐・寧謐

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む