謡人結節(読み)ようじんけっせつ(その他表記)singer's nodules

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「謡人結節」の意味・わかりやすい解説

謡人結節
ようじんけっせつ
singer's nodules

声帯結節または結節性声帯炎ともいわれる。歌手教師など,声帯を酷使する人に多発する声帯の小結節で,声帯の前3分の1と中3分の1の境界にできやすい。大きさは待ち針の頭大の,白い円形または三角形で,左右両側に対称的にでき,その大小によっていろいろの程度の声の障害を起す。声を出さないよう,声帯の安静をはかるとともに薬液注入などでなおることが多いが,切除を要する場合もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「謡人結節」の意味・わかりやすい解説

謡人結節
ようじんけっせつ

声帯結節

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の謡人結節の言及

【声帯結節】より

…発声時に振動の最も大きい声帯の前1/3の部位に,多くの場合両側性に生ずる小さい結節様の隆起を一般に声帯結節という。別名,謡人結節あるいは歌手結節などといわれるように,声を過度に使う職業の者によくみられる。表面の色調は周囲の正常粘膜のものとほとんど変わらないことが多く,通常は声帯ポリープとは肉眼所見からも区別される。…

※「謡人結節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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