護国寺村(読み)ごこくじむら

日本歴史地名大系 「護国寺村」の解説

護国寺村
ごこくじむら

[現在地名]西郷町八田はつた

大光寺だいこうじ村の南西方にあり、八尾やび川が流れる。地名が由来する寺院護国寺は瑞麟山と号し、鎌倉末の創建と考えられる。文保元年(一三一七)二月一〇日の佐々木清秀書状写(隠岐国代考証)にみえる護独ごどく寺は同寺とみられ、隠岐守護佐々木泰清の長男義重の孫にあたる清秀が森重行に寺の造立を命じている。寛永期(一六二四―四四)には寺領五石を与えられていた(「堀尾忠晴給帳」円成寺蔵)正保国絵図に村名がみえる。貞享五年(一六八八)の「増補隠州記」によれば、田二七石余・二町四反余、畑一石余・六反余。家数は公文・年寄各一、百姓四・間脇五、人数五八、牛七・馬一一、鉄砲一、手安船一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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