護念(読み)ゴネン

デジタル大辞泉 「護念」の意味・読み・例文・類語

ご‐ねん【護念】

仏語
仏・菩薩ぼさつ行者ぎょうじゃを心にかけて守ること。
心中にいつも思うこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「護念」の意味・読み・例文・類語

ご‐ねん【護念】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 仏が衆生を心にかけて守護すること。また、守護しようと念じていること。
    1. [初出の実例]「女、母の伝ふる状(さま)を開き、大きに怖りて心を通はし、増(ますます)三宝を信(う)けき。乃(すなは)ち知る、誦経の力、三宝の護念(ごねん)なることを」(出典日本霊異記(810‐824)中)
  3. 仏や経文などのことを忘れないで、いつも心の中に思うこと。
    1. [初出の実例]「師の護念によりて、たやすく逆冦をほろぼし侍りぬ」(出典:仮名草子・是楽物語(1655‐58)上)

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