護花鈴(読み)ごかれい

精選版 日本国語大辞典 「護花鈴」の意味・読み・例文・類語

ごか‐れいゴクヮ‥【護花鈴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 桜花の季節に、小鳥が花を散らせることを惜しんで、梢につなぎ鳥を追う鈴。花の鈴。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「げにも兼載が護花鈴の発句に、鳥はなしあらしに付よ花の鈴となん云置し事」(出典:太閤記(1625)一六)
  3. 画題。中国、唐代の寧王(ねいおう)季憲が花が散るのを惜しんで梢の上に金の鈴を密につけた赤い絹糸製の綱をはり、鳥を追わせたという「開元天宝遺事‐天宝上」に見える故事を描く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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