谷上浜・田上網代(読み)たなかみはま・たなかみあじろ

日本歴史地名大系 「谷上浜・田上網代」の解説

谷上浜・田上網代
たなかみはま・たなかみあじろ

栗太くりた郡内にあった谷上川の漁猟場。「日本書紀」雄略天皇一一年五月一日条には「栗太郡言さく、白き、谷上浜に居り、とまうす、因りて詔して川瀬舎人を置かしむ」とあり、谷上浜に白い鵜がいたので、川瀬舎人を置いて管理させたことが知られる。この谷上浜は田上(大戸川)瀬田せた川に合流する現大津市南郷なんごう黒津くろづ付近とみられるが、川瀬舎人はのちの田上網代前身とみる見解が有力である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android