谷川士清墓(読み)たにがわことすがのはか

国指定史跡ガイド 「谷川士清墓」の解説

たにがわことすがのはか【谷川士清墓】


三重県津市押加部町にある国学者、谷川士清の墓。菩提寺である福蔵寺の本堂前から左手、寺域北西の隅にある、石柵鉄扉の墓である。墓域内には士清と孫の士行(しこう)、父の義章の3人の墓があって、士清の墓は石柱で囲まれている。墓は低い基壇の上に基石を2段に重ね、幅24cm、奥行き18cmの角柱の頂部は櫛形で高さは56.3cmである。正面に「淡斎谷川士清之墓」、右側に「宝永己丑(1709年)二月廿六日生 安永丙申(1776年)十月十日終」、左側には「孝子士逸謹建」と刻銘されている。谷川士清は伊勢の人で淡斎と号し、『日本書紀通証』や、日本初の五十音順国語辞典『和訓栞(わくんのしおり)』を著した国学者で、本居宣長(もとおりのりなが)と並ぶ、伊勢国が生んだ二大国学者の一人である。1944年(昭和19)に国の史跡に指定された。近鉄名古屋線津新町駅から三重交通バス「津高校前」下車、徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語 しおり

関連語をあわせて調べる

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む