デジタル大辞泉
「櫛形」の意味・読み・例文・類語
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くし‐がた【櫛形】
- 〘 名詞 〙
- ① 櫛の形をしたもの。櫛の背のように弓なりの形をしたもの。上部が半円に満たない丸みを帯びた形。
- [初出の実例]「桃翁の心ならば〈略〉くしかたのなりにして、其に簾なんどをかくるを云べきぞ」(出典:四河入海(17C前)一)
- ② 特に朝廷の重要儀式の時用いる冠の部分の名称。
- [初出の実例]「其礼冠者、親王四品已上並漆地金装、以二水精三顆、琥碧三顆、青玉五顆一、交二居冠頂一。以二白玉八顆一、立二櫛形上一」(出典:延喜式(927)一九)
- ③ =くしがたまど(櫛形窓)・くしがた(櫛形)の穴
- [初出の実例]「鬼間 二間格子也。〈略〉櫛形者北障子際柱夾有レ二」(出典:禁秘鈔(1221)上)
- ④ 木材に螺旋(らせん)を切り込むのに用いる刃物。
- ⑤ 甲冑(かっちゅう)の部分の名。袖の冠の板の別名。
- ⑥ 馬の鞍の部分の名。〔大坪道禅鞍鐙事記(1437)〕
- ⑦ 折烏帽子の部分の名。
- [初出の実例]「此くゎじゃがきうする烏帽子は、〈略〉くしがたをいがいがと一ためためて、左へ折てたび給へ」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))
- ⑧ ( 「くしがた(櫛形)の制札(せいさつ)」の略 ) 櫛形の板に定めや命令を書いた札。
- [初出の実例]「櫛形に御無理は毛筋程もなし」(出典:雑俳・柳多留‐九九(1828))
- ⑨ 香道の火道具の一つ。灰を押えたり、かき上げたりするのに用いる①の形のもの。
- ⑩ 畳付きの駒下駄の一種の名。
- [初出の実例]「男物には堂島・両抉(りゃうぐり)・櫛形(クシガタ)行はる」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉中)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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櫛形
くしがた
山梨県西部、中巨摩郡(なかこまぐん)にあった旧町名(櫛形町(まち))。現在は南アルプス市の南部を占める一地区。1954年(昭和29)小笠原(おがさわら)町と榊(さかき)、野之瀬(ののせ)の2村が合併して成立。櫛形山の東麓(とうろく)部を占めるところから櫛形と名づけられた。1960年豊(ゆたか)村を編入。2003年(平成15)白根(しらね)、甲西(こうさい)、若草3町および八田(はった)、芦安(あしやす)2村と合併し、市制施行して南アルプス市となる。旧櫛形町地区は、国道52号が走り、櫛形山山麓部とその東に広がる滝沢川、市之瀬川などのつくった扇状地上にある。第二次世界大戦前から戦後の昭和30年代前半までは、養蚕を主体とする農村であったが、その後果樹栽培へ切り替えられ、モモ、スモモが主として栽培されている。工業も盛んで、機械、繊維、化学など戦後に誘致された工場もあり、中心市街地である身延(みのぶ)街道沿いの小笠原の町並みは、にぎわいをみせている。人造湖の北伊奈ヶ湖(いながこ)や南伊奈ヶ湖があり、湖畔はキャンプ場となっている。
[横田忠夫]
『『櫛形町誌』2冊(1966・櫛形町)』
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櫛形[町]【くしがた】
山梨県西部,中巨摩(なかこま)郡の旧町。東部は釜無(かまなし)川の支流御勅使(みだい)川の扇状地で,桑畑から転換したブドウ,モモなどの果樹地帯をなす。中心は駿信(すんしん)往還(現国道52号線)沿いに発達した小笠原で,甲州商人の発祥地として知られ,衣類などを行商した。繊維工業が行われる。2003年4月,八田村,白根町,芦安村,若草町,甲西町と合併して南アルプス市となる。42.57km2。1万8920人(2000)。
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櫛形
くしがた
山梨県,甲府盆地西部にある地域。旧町名。釜無川に注ぐ御勅使 (みだい) 川や滝沢川などの扇状地を占める。 1954年小笠原町と榊村,野之瀬村が合体し成立。 1960年豊村を編入。 2003年に八田村,芦安村,白根,若草,甲西の各町と合併し南アルプス市となった。乏水地にあるため,かつては養蚕が主産業で,武田氏時代から行商に出る者が多かった。大正時代末から園芸農業が興り,近年ではモモの栽培が盛ん。そのほかメリヤスなどの繊維工業や機械工業も立地。西端の櫛形山は南アルプス巨摩県立自然公園の中心地。国道 52号線が通る。
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