谷幹々(読み)たに かんかん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「谷幹々」の解説

谷幹々 たに-かんかん

1770-1799 江戸時代中期-後期画家
明和7年1月17日生まれ。谷文晁(ぶんちょう)の妻。16歳で結婚。夫に画法をまなび,山水・花鳥画にすぐれた。観音像を毎日1枚えがくことを日課とし,寛政7年1月から9年12月にかけて,1000枚余をしあげたという。寛政11年7月23日死去。30歳。江戸出身。本姓は林。名は波満(はま)。字(あざな)は翠蘭。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「谷幹々」の解説

谷幹々

没年:寛政11.7.23(1799.8.23)
生年:明和7(1770)
江戸中期の画家。本姓林氏。名を波満,字を翠蘭。夫は谷文晁。寛政7(1795)年1月から同9年12月にかけて,日課として1日1枚,観音図を描き(日課観音),その数は1000枚余にのぼった。画は文晁に学び,山水花卉図に人気があった。<参考文献>板橋区立美術館『江戸の閨秀画家展/図録

(安村敏信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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