精選版 日本国語大辞典 「とんだ」の意味・読み・例文・類語
とん‐だ
(常識をはずれるの意の「飛ぶ」から)
[1] 〘連体〙
① 思いがけないさま、普通一般とかけはなれて変わっているさまを表わす。あきれたり、びっくりしたりする気持を込めて用いることが多い。とんでもない。ひどい。
※俳諧・伊勢俳諧新発句帳(1659)春「ひょっと出る蛙の哥やとんた作〈永治〉」
② (逆説的ないい方で) すばらしい。
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)三「さのみ飛(ト)んだ趣向もなく」
[2] 〘副〙 思いがけないという気持を込めながら、下の記述を強調することば。たいへんに。ひどく。
※洒落本・猫謝羅子(1799)「おかめさんとんださむいねエ」
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