…江戸前期の俳人。別号才丸,晩年は旧徳。本姓は谷。大和国宇陀の人。宇多(宇陀)家の家老佐々木氏(別称生駒氏)の養子となったが,事情により浪人。和州椎名津彦にちなんで椎本氏を称した。通称八郎右衛門。初め西武(さいむ)門。浪人の後,一時仏門に帰依したが,1673年(延宝1)ころまでに西鶴に師事。77年ころ東下して調和,言水(ごんすい)らと交わり,79年には《誹諧坂東太郎》を編んだ。その後,芭蕉や蕉門の人々と親しくなり,新風の推進者の一人となった。…
※「谷才麿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」