坂東太郎(読み)バンドウタロウ

デジタル大辞泉 「坂東太郎」の意味・読み・例文・類語

ばんどう‐たろう〔‐タラウ〕【坂東太郎】

坂東にある第一の川、の意》利根川とねがわ異称筑紫つくし二郎(筑後川)・四国三郎吉野川)と並称される。
江戸利根川方向に生じるところから》夏の入道雲

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精選版 日本国語大辞典 「坂東太郎」の意味・読み・例文・類語

ばんどう‐たろう‥タラウ【坂東太郎】

  1. [ 1 ] ( 坂東にある第一の川の意 ) 関東地方を流れる利根川の異称。
    1. [初出の実例]「坂東第一の大河なり。故に此あたりの人は坂東太郎と云」(出典:随筆・東路記(1685)江戸より日光へ行道の記)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 利根川の方向に生ずるところから ) 夏の白雲をいう。
    1. [初出の実例]「なつのくも 江戸にて、坂東太郎と云」(出典:物類称呼(1775)一)

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百科事典マイペディア 「坂東太郎」の意味・わかりやすい解説

坂東太郎【ばんどうたろう】

(1)利根川の昔からの呼び名。関東(坂東)にある日本一の川の意味で,筑紫二郎(筑後川),四国三郎(吉野川)の順に呼ばれた。(2)夏にみられる積乱雲は一般に太郎雲と呼ばれ,坂東太郎は江戸(東京)での呼称大坂では丹羽太郎,九州では比古(英彦)太郎,越前では信濃太郎讃岐(さぬき)では阿波太郎,長門では石見(いわみ)太郎等と呼んだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「坂東太郎」の意味・わかりやすい解説

坂東太郎
ばんどうたろう

関東地方を流れる利根(とね)川の別称。日本最大の流域面積をもつ。

[編集部 2021年6月21日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂東太郎」の解説

坂東太郎 ばんどう-たろう

中村鶴助(なかむら-つるすけ)(4代)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂東太郎」の意味・わかりやすい解説

坂東太郎
ばんどうたろう

利根川」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の坂東太郎の言及

【雲】より

…前423年にアテナイのディオニュシア祭において上演されたアリストファネス作の喜劇。家族の浪費のため借金に苦しんでいるアッティカ郊外の農夫ストレプシアデスは,この借金を返さずに済むようにと,〈負け目の議論を勝たせる法〉を伝授するとのうわさがあるソクラテスの学校へ入学する。自身で術を会得することを断念した彼は,息子に術を得させるが,息子は借金を言いくるめて帳消しにする議論とともに,子が親をなぐっても良い論理をも習得してきてこれを実行。…

【利根川】より

…幹川流路延長は322kmで日本では信濃川に次ぐ長さであるが,全流域面積は1万6840km2で日本最大であり,栗橋観測点での流量(1982)は年平均255m3/s,最大7940m3/s,最小58.1m3/sである。坂東太郎とも呼ばれ,筑後川(筑紫二郎),吉野川(四国三郎)とともに日本三大河という。支流数は285で,おもな河川には赤谷(あかや)川,片品(かたしな)川吾妻(あがつま)川,烏(からす)川,渡良瀬(わたらせ)川鬼怒(きぬ)川小貝(こかい)川などがあり,分流として江戸川がある。…

※「坂東太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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