谷折村(読み)たにおりむら

日本歴史地名大系 「谷折村」の解説

谷折村
たにおりむら

[現在地名]八尾町谷折

祖父そふ岳の西、布谷ぬのたに村付近で合流する野積のづみ川の支流左岸にあり、西は谷折峠を越えて大長谷おおながたにへ至る。明応三年(一四九四)七月一三日付で実如より与えられた阿弥陀如来絵像(竹原家蔵)裏書に「飛騨国武原聞名寺門徒 越中国婦負郡谷宇連願主釈了心」とあり、当時は谷宇連たにうれとよばれていた。当村は聞名もんみよう寺に従って応仁二年(一四六八)に飛騨国高原たかはら(現岐阜県神岡町など)から移住してきた武原氏の開拓した村で、住吉社は移住時に竹原氏が一祠を建立したのが始まりといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android