谷迫間村(読み)やばさまむら

日本歴史地名大系 「谷迫間村」の解説

谷迫間村
やばさまむら

[現在地名]可児市谷迫間・谷迫間姫やばさまひめおか

下切しもぎり村の西、可児川支流谷迫間川沿いにある。矢迫間とも書く。慶長郷帳に「矢はざま村」とみえ、高一一五石余で幕府領。元和元年(一六一五)以後尾張藩領。正保郷帳では田九八石余・畑一七石余、小松山・柴山草野がある。明暦覚書では概高八七石余、雨池二ヵ所がある。人数二八、馬三。伏見ふしみ宿(現可児郡御嵩町)への助郷高一一五石(元禄七年「伏見宿・太田宿助郷帳」奥村文書)。「濃陽志略」では家数一四・人数七三。「濃州徇行記」では田六町九反余・畑一町余、山一二二町三反余で、うち一一九町六反余が入会の草山。家数二〇・人数一〇〇、馬四。元禄一四年(一七〇一)には当村・下切村と西の塩河しゆうが村との間にある入会山、大清水おおしみずの帰属をめぐって山論となり、幕府評定所へ訴訟の結果、大清水は塩河村内とされ当村が引く用水はそのままとすることとなった(「取替証文」可児文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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