豊作貧乏(読み)ホウサクビンボウ

精選版 日本国語大辞典 「豊作貧乏」の意味・読み・例文・類語

ほうさく‐びんぼう‥ビンバフ【豊作貧乏】

  1. 〘 名詞 〙 豊作のため作物の価格が暴落して、かえって農家が窮乏すること。豊作飢饉
    1. [初出の実例]「世にいう豊作貧乏だ」(出典:流行うらがえ史(1965)〈うらべまこと〉一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の豊作貧乏の言及

【豊作】より

…しかし,1931,32年と凶作がつづき,当時の農家の経済的2大支柱であった米,繭の価格が大暴落していたので,米を金にするために売り急ぎ,米価はいっそう暴落した。農家,とくに小作農,ついで自作農は貧乏のどん底に陥り,食べるにもこと欠き,豊作貧乏,豊作飢饉という新用語が盛んに用いられた。最近でも,果実,野菜が豊作で,価格が暴落し,輸送資材費なども支払えない例がある。…

※「豊作貧乏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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