豊作飢饉(読み)ホウサクキキン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊作飢饉」の意味・わかりやすい解説

豊作飢饉
ほうさくききん

豊作であるにもかかわらず,作物価格の下落などで飢饉時と同様に農家収入が大幅に減少すること。価格が低落しなければ,豊作は農業収入を増大させる。しかし農産物価格は,政府などによる価格維持政策がないかぎり下落する傾向をもっており,豊作時にはますますこうした動きが激しくなる。その場合,農家は自家消費予定分までも販売しようとするが,これもまた価格の下落に結びつき,農家の生活が一層悪化する。こうした状態は,日本でも昭和初年の恐慌時にみられ,社会問題となった。第2次世界大戦後は,先進各国とも農産物価格維持政策をとり,基本的にはこうした現象は少くなった。

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世界大百科事典(旧版)内の豊作飢饉の言及

【豊作】より

…しかし,1931,32年と凶作がつづき,当時の農家の経済的2大支柱であった米,繭の価格が大暴落していたので,米を金にするために売り急ぎ,米価はいっそう暴落した。農家,とくに小作農,ついで自作農は貧乏のどん底に陥り,食べるにもこと欠き,豊作貧乏,豊作飢饉という新用語が盛んに用いられた。最近でも,果実,野菜が豊作で,価格が暴落し,輸送資材費なども支払えない例がある。…

※「豊作飢饉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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