20世紀日本人名事典 「豊倉康夫」の解説
豊倉 康夫
トヨクラ ヤスオ
昭和・平成期の神経内科学者 東京大学名誉教授;東京都老人医療センター名誉院長。
- 生年
- 大正12(1923)年4月30日
- 没年
- 平成15(2003)年6月19日
- 出生地
- 熊本県
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学医学部臨床医学科〔昭和22年〕卒
- 学位〔年〕
- 医学博士
- 主な受賞名〔年〕
- 朝日学術奨励金,紫綬褒章〔昭和62年〕,勲三等旭日中綬章〔平成5年〕
- 経歴
- 昭和39年東京大学医学部教授。59年退官し、名誉教授。同年東京都老人医療センター院長。難治性神経疾患の研究に携わる。1960年代後半に社会問題となった薬害“スモン”の命名者で、45年胃腸薬・キノホルムの服用によって緑毛舌、緑色屎尿など様々な症状が発生することを突き止め、同病解明のきっかけを作った。また筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態解明にも貢献した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報