豊前国府跡(読み)ぶぜんこくふあと

日本歴史地名大系 「豊前国府跡」の解説

豊前国府跡
ぶぜんこくふあと

[現在地名]豊津町国作・惣社

はらい川の西岸沖積地奥の微高地にある奈良―平安時代の豊前国府の推定地。中心部の政庁跡とその周囲の市街地とからなるが、政庁の南西に隣接して惣社そうしや八幡神社があり、東側と北側では条里が施行されていたとみられ地割が残っていた。市街地の南端には古代の官道(豊前路)が通っていたと推定され、伽藍橋がらんばしという地名が残る。発掘調査は昭和五九年(一九八四)から平成七年(一九九五)まで実施され、政庁地区では八世紀中頃から一三世紀前半にかけての掘立柱建物跡や溝などが調査されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android