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豊竹咲大夫(1世) とよたけさきたゆう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

豊竹咲大夫(1世)
とよたけさきたゆう[いっせい]

[生]1944.5.10. 大阪,大阪
義太夫節の太夫。本名生田陽三。父は 8世竹本綱大夫。1953年豊竹山城少掾に入門,竹本綱子大夫と名のり,四ッ橋文楽座(→文楽座)で初舞台。昭和の名人と呼ばれた父と 10世竹沢弥七などの教えを受け,1966年に 1世豊竹咲大夫と改名する。早くからその才能が注目され,早世した 5世豊竹呂大夫とともに文楽の将来を背負って立つ存在と期待された。1969年に『嬢景清八嶋日記』の「日向嶋」を手がけるなど,若くして大曲に挑戦する一方,テレビなど他分野との交流にも積極的で,文楽の普及に努めた。腹の強い力感あふれた語りと,理論と知識に裏打ちされた緻密さを両輪に,『仮名手本忠臣蔵』の「山科閑居」のような時代物,父譲りの『女殺油地獄』のような復活近松物(→近松門左衛門),技巧をいかしたチャリ場(→ちゃり)など幅の広い芸を誇る。2009年切場語り(→)となり,名実ともに文楽を代表する太夫となる。1973年度文楽協会賞,1984年芸術祭賞奨励賞,1999年芸術選奨文部大臣賞,2004年紫綬褒章,2009年日本芸術院賞,2011年度毎日芸術賞などを受賞。著書に,『近松門左衛門名作文楽考』(1巻 2011,2巻 2013,尾嵜彰廣と共著)など。(→浄瑠璃人形浄瑠璃

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