貝沼きせ(読み)カイヌマ キセ

20世紀日本人名事典 「貝沼きせ」の解説

貝沼 きせ
カイヌマ キセ

明治・大正期の助産婦 仙台産婆組合長。



生年
安政2年(1855年)

没年
昭和6(1931)年1月14日

出生地
陸奥国仙台(宮城県仙台市)

経歴
17歳のとき宮城県築館で酒造業を営む白鳥家に嫁ぐ。しかし、間もなく夫が病没したため実家に帰った。のち産婆を志して上京。明治17年内務省の産婆免許を取得し、仙台に帰って開業。当時の仙台には内務省の免許を持った産婆はおらず、助産婦の先駆けとなった。36年には家を改築して多くの弟子をとるようになり、同地における産婆業の発展にも貢献。また、仙台産婆組合幹事や同組合長を歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「貝沼きせ」の解説

貝沼きせ かいぬま-きせ

1855-1931 明治-大正時代の助産婦。
安政2年生まれ。宮城県仙台の人。酒造家白鳥家にとつぐ。夫の死後実家にかえり,助産婦をこころざして上京する。明治17年県下ではじめて産婆の内務省免許をとり仙台で開業し,弟子の養成にもつとめた。仙台産婆組合長。昭和6年1月14日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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