負薪(読み)ふしん

精選版 日本国語大辞典 「負薪」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【負薪】

〘名〙
① たきぎを背負うこと。力仕事をすること。〔史記‐河渠書〕
② (比喩的に) つらい仕事。困難な事業。
※童子問(1707)序「分章析句、登諸梨棗、以償負薪之志云」
③ 卑賤の者。
※文明本節用集(室町中)「負薪之言 フシンノコト 〔三略〕」 〔呉志‐陸凱伝〕
④ 古代中国で、士の階級の者の病気の称。祿が十分でなく、たきぎを背負って働いたために病気になった意とされる。ひいて、自分の病気の謙称。負薪の憂え。負薪の病。〔書言字考節用集(1717)〕 〔春秋公羊伝注‐桓公一六年〕

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デジタル大辞泉 「負薪」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【負薪】

たきぎを背負うこと。力仕事をすること。

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普及版 字通 「負薪」の読み・字形・画数・意味

【負薪】ふしん

薪を負う。貧しい。賤役。〔礼記、曲礼下〕君、士をして射(し)しむるとき、能はざれば則ち辭するに疾を以てす。言ひて曰く、某、の憂りと。

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