財政法と均衡財政(読み)ざいせいほうときんこうざいせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「財政法と均衡財政」の意味・わかりやすい解説

財政法と均衡財政
ざいせいほうときんこうざいせい

日本の財政法規の特徴は国債発行に強い制約を与えていることである。財政法第4条では原則として国債発行を禁止しているが,その但書で社会資本の建設にあてる財源としてのみ例外的に発行を認めている。したがって単なる歳入不足を補う赤字国債の発行は,毎年特別立法で行わなければならない仕組みになっている。また,第5条では国債は市中消化を原則とすると規定しており,日銀による大量引受けが戦時インフレを招いた戦前二の舞にならないよう歯止めをかけている。ただ,こうした毎年の収支均衡を目指す健全財政主義に対しては,財政の景気調節機能上好ましくないとの批判も根強い

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