日本歴史地名大系 「財蔵坊」の解説 財蔵坊ざいぞうぼう 福岡県:田川郡添田町彦山村財蔵坊[現在地名]添田町英彦山英彦山(ひこさん)神宮の銅鳥居から少し登った表参道左側に三軒連続した宿坊が残り、その最も東寄りの宿坊が財蔵坊である。現在は添田町歴史民俗資料館となっている。宿坊は最盛期には二百数十ヵ所あったといわれるが、現在も敷地に本来の宿坊建築を保つものは一〇軒前後しかない。建築年代がわかる宿坊は下(しも)谷の勝円(しようえん)坊で、同坊に伝わる客殿再建諸事日記によると慶応三年(一八六七)の建築で、内容も現在の客殿に合致する。山内で最も古いといわれる松養(しようよう)坊は、文政―天保(一八一八―四四)頃の建造と考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by