…その両わきに登高欄と呼ぶ手すりをつけたものと,つけないものがある。石造の階段,すなわち石段は,飛鳥時代に基壇を備えた仏教建築の渡来とともにつくられ始め,切石製の踏段の両側面に三角形の低い壁をつけた単純な形式を用い,ほとんどの場合手すりは設けない。日本の明治以前の建築では,中国やヨーロッパの階段のように,手すりや踏段に装飾をこらしたり,階段の空間的表現を積極的にくふうしたものが発達しなかったが,これは,日本建築では2層以上の楼閣建築であっても,2階以上を実際に使用することが少なかったことや,寺院などの基壇も中国のように高くつくられなかったことによると考えられる。…
※「石段」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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