貨幣ベール説(読み)かへいベールせつ(英語表記)veil of money

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貨幣ベール説
かへいベールせつ
veil of money

貨幣は実物経済のうえにかけたベールのようなものにすぎず,実物経済の動きを円滑にはするが,その本質にはなんの影響を与えるものでもなく,経済現象の本質を明らかにするには貨幣というベールを取去って,実物経済それ自体を分析しなければならないという考え方。貴金属ないし貨幣こそが富と考えた重商主義に対する反動の強かった古典学派の時代からケインズ革命にいたる頃までに重要ないくつかの例外はあるものの,かなり有力な貨幣説であった。

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